『心に残る名作アダルトビデオ集・色っぽい女たち』(2006年、ヘンリー塚本監督)
『2006年にFAプロからリリースされた、様々なエロティックかつ芸術的な要素に富んだ映像作品を集めた名作アダルトビデオ集「色っぽい女たち」という作品。
名前を聞いてどんな映画か想像するかもしれませんが、舞台は戦争の陰影がまだ色濃く残る日本。
淡々と描かれるのは、「戦争」や「貧困」、「故郷」や「親族間の禁断の愛」といった、ヘンリー塚本監督の独特のセンスで描写された物語。
その一編として、仲西彩子(仲西彩乃)さんが出演する「母の情交」というエピソードが収録されています。
このエピソードの舞台は戦後まもない日本。
私たちの目の前に現れるのは、戦争で夫を亡くし、夫の父親である義父の世話をして生活を立てている主人公・八重子。
そしてその元にときどき姿を現すのが、夫の兄。
彼は八重子と娘の生活を支えているものの、その見返りとして八重子に体の関係を求めてくる…という複雑な人間関係が描かれています。
八重子が演じる義兄が訪ねて来るたびに、八重子は娘の和代に「2時間で良いから外で遊んできて」と言い、家から追い出す。
そして、確認すると、雨戸はしっかりと閉められ、外から人が中を見えないようになっている…八重子が蚊帳を張って待つその布団の上で、彼女と義兄の禁断の情事が始まるのです。
八重子役を演じる仲西彩子(仲西彩乃)さんの印象は一見清楚で美しいところから、服を脱ぐとその表情が一変。
眼差しも笑みも趣きがあり、妖艶さが帯びたその表情からは、娼婦のような淫らさが漂っています。
その身体は華奢でありながらも、肌の白さやプロポーションといった、女性らしさを感じさせる部分がしっかりと描かれており、性的な魅力が溢れています。
しかし、こういった仲西さんの出演作はそう多くはございません。
彼女の名前で検索してみても、インディペンデントのハメ撮り作品や、人妻たちをフィーチャーした短編オムニバス作品しか出てきませんからね。
実は、同じくらいの時期に制作された「義母と息子 お忍び旅行」という一作品が存在していてね、それとこの本作品、まさに仲西さんが生涯をかけて紡いできた名作だと個人的には感じているんだ。
FAというジャンルに驚くほど見事にマッチする女優さんが出演していて、まさに“FA女優”という語句がピッタリだと思うんだよね。
それで、なんと言ってももっと多くのヘンリー監督の作品で、その素晴らしい才能を発揮する彼女を観てみたいと思ったりする。
彼女が演じるキャラクターの魅力、それは正に見所だと思うからね。


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